2012年10月28日日曜日

危険なふたり



危険なふたり

といっても、往年のジュリーの名曲ではない。

余り同胞のことを悪く書きたくないが、

事実把握が重要と考えアップしました次第。

お見苦しい言葉が続きますがどうかご容赦を。


先日、ピカデリーサーカスの傍にあるラーメン屋を訪れた時のことだった。

近くにいた「医科」学者らしき日本人男女の会話が耳に入った。
以下はその一部である(筆者は彼らの見解には賛成できません)。

 女「エジンバラの駐在妻がうざいんだよ!」
  「自分の子供もうんざりして日本人学校やめて帰っちゃたよ。
   夏だけ語学研修でこっちに戻ってくると言ってる」

 男「そうなんだ・・・」

 女「ISPでノーベル賞とった●●って馬鹿なんだよ、
   他に頭がいい人もっといるんだけど、あいつ一点狙いで
   やってたんだから取れたんだよ」・・・
  「●●が意図的に後輩を入れないんだよ、自分より
   頭のいい奴入れたがらないだ」・・・
  「自分もメンターから日本に戻って来いっていわれているんだけど、
   あいつがいるうちは自分の目が出ないから戻りたくないわ」

 男「そうなんだ。最近はケンブリッジも日本人多いよ」

 女「ケンブリッジも大したことなくなってるわ」
  「最近、エジンバラにひとりうつってきたわ。
   東大と一緒で名前だけなのよあそこは」
  「単細胞の分野は金欲しくて研究している連中ばかりで、
   真面目に学術研究するのがいないんだよ」
  「同僚の研究者たちは●●がノーベル賞とった途端にFacebook
  熱烈メッセージしてたわ。あいつら何なの?」
  (●●は皆さん新聞で見ている京大教授の名前です)

 男「そうなんだ、最近はマックスプランク(筆者注:ドイツにある研究所)も
   いいみたいだよ。そういえばあそこの学食旨かったよ。まともなサラダ出て
   きて・・・・」

女「最近はXXを○○してる研究に特化してるのよ・・・」


  彼らが塩ラーメンをすすっている間、延々と女が男言葉で人を罵り、男が聞き役に徹していた。今風に言えば、暴言女子とうなずき男子という所だろうか。不倫ではないだろうし、単に知人といった感じであったが言葉遣いに注意するそぶりはなかった。そば耳は立てたくなかったのだが、大声で話していたので、残念ながら聞こえてしまうのであった。

日本の研究者にはノーベル賞を受賞した教授のように世紀の発見をして欲しいが、この女科学者に国費投資しても大丈夫かと思った(国立大学に関わった時点で税金投入されている)。 ストレス多い職場で大変なのだろうが、暴言を吐き汚い言葉遣いで食べていると、他のお客も余りいい気がしないという所までは気が回らないのだろう。
 こんなところで隙を見せている事で研究に支障が及ぶかもしれないことにどうして、気付かないだろうかと残念に思う。研究者の関係者が居たらどうするのだ、と他人事ながら気になった。  何よりも言葉の節々にある「見下し口調&万能感」に垣間見える強烈な劣等感がおぞましく思える。このような研究者に国費(=税金)を投入してモノになるのか、倫理的な問題は大丈夫かと懸念する。
 ちなみに体細胞クローン羊「ドリー」を誕生させたイアン・ウィルマット教授は英国エジンバラ大学の研究所に居るということで、この手の研究が進んでいるのだろう。

 女科学者は「単細胞」を学術研究しているらしい。が、その前に自らの「単細胞」さ加減に気がついて欲しいと思いながら店を後にした。自分も日ごろの言葉遣いに気をつけなければ・・・と思いを新たにした。 私もこの「危険なふたり」にならぬ様、「いか」がわしい人達にならない様、精進します:D

 本文には全く関係ありませんが、帰りがけのバスに中東系の人たちがチョコで有名な「m&m」のバックを車いすに満載し、乗ってきたので思わずパチリ。ショッピングカートの代用にしている訳で、閃きの良さとずうずうしさに驚いた。この後、中東系の夫婦が自分たちの乳母車(二人乗りの長いタイプでこれまた初めて見た)を載せられずに怒鳴っていた・・・いやはやさすが、多民族都市ロンドン。
「お気に召したら」クリックお願いします
にほんブログ村 イギリス情報

(2012/10/27)

2012年10月24日水曜日

銀行に不法滞在者登場!?


銀行で不法滞在者らしき人物に遭遇した。


銀行にIBAN-CODE(海外送金用コード)を問い合わせに行った時のことだ。ちなみにこのコードを日本の銀行に告知(場合によっては書面で登録)する必要があるから、口座開設時に確認した方が手間が省けるだろう。


銀行の配置は、日本の銀行とはやや違う構成になっており、1階には入出金カウンター(行員は強盗対策のためか、宝くじ売り場のようにクローズされたボックスの中にいる)とATM(建物の外にある場合も多い),そしてカード盗難等のコールセンターへの直通電話が置かれている。2階あるいは1階の奥に新規登録など各種顧客との相談窓口がある。日本でもシティバンクなど外資系銀行はこんな構造になっている。


2階の相談窓口に上がっていくと、やや細身の若者が受付の女性に向かって早口の英語でまくし立てていた。 何やらパスポートと口座番号を書いた紙きれを女性に渡してカードの再発行かお金の引き出しを要望していたようだ。 女性曰く、「定住している住所の証明できる何か(住所が明記されたIDや電話などの請求書)」を持ってきてもらわないと手続きが出来ないと繰り返し言っている。 「ごめんなさい、ここにあるの書類だけじゃ手続きできない」とも言っている。 若者は、「これで出来る筈だ!」「何でできないんだ」と激昂している。 挙句の果てには、女性からパスポートなどをふんだくった上に、そばにあったパソコンのスピーカーにパンチを食らわせて去って行った。受付の女性曰く「あの客は私の手をはねのけたわ」。他の客が「警察に電話する?」と気遣う。「有難う、どの道、期限切れのパスポートだし、あの口座は閉鎖されているわ」との受付の女性のコメントを聞き、この国らしいと感じた。


日本では考えにくい光景だが、「ダメもと」もここまでやるかと感嘆する。しかも監視カメラが3つも4つも付いている所で、だ。 恐らく、隙あらば何でもやる連中なのだろう。不法滞在者か犯罪者なのかもしれない。 銀行は何の得にもならないから、いちいち警察に通報することなどしない。少なくとも何らかの自衛はしている。


多民族国家や多様性と言えば聞こえは良いが、こういった負の側面も出てくる。国際化=語学教育・留学をすれば良いと言った単純な発想ではなく、リスク管理を徹底して国民に教育・実践しなければ、単なるお人よしは蹂躙されるだけである。


日本も観光立国を目指すべく、ゆるキャラを決めたり海外のカードを使えるようにする、駅名表示を多言語化するなどの施策がスタートした。ビザの発行要件を緩くすることなどもされたが、これらだけでは片手落ちである。取り調べできる警察のスタッフを確保し、行政は国民にも相応の自衛をさせるよう繰り返し啓蒙しなければならない。
学校教育では英語での挨拶は学んだが、激昂する相手を説得したり身を守る英語や中国語は勉強しただろうか? 


恐らく日本政府は何もしないであろうから、自ら学ぶしかない。自衛のためには武力・警察の増強だけでなく、国際情勢や他民族の思考の把握が平時から必要である。人任せにするなら相応にコストがかかるであろうし、肝心な時にあてにならないかもしれない。

海外に旅行で行くのであっても、下記のURLの単語ぐらいは知っておいた方と思う。できれば御厄介になりたくはないが、覚えておいて損は無いと思う。http://www.ekh-navi.com/free/help.html


写真は、本文と全く関係ないが、ハイドパークの傍で、スーパドライが売っていたので、誘惑に負け、平日の昼間からミートパイを肴に、つい一杯飲んでしまった記録である・・・。所構わず、日本のビールも飲める。凄い時代になったものだ。
注意:公園では入口に「アルコール持込禁止:罰金」と書いてあるところが多いことに気づきました。くれぐれもお気を付けて・・・・(筆者は持込を推奨しません 2013/2/15追記)

お気に召したら、
「ポチ」っとお願いします。


(2012/10/24記)

2012年10月18日木曜日

実用情報:海外旅行などでの緊急時マニュアル

 
  できればご厄介になりたくない病院なども長期滞在時にはお世話になるかもしれない。
身近なリスク管理は、日頃からの準備が肝要だと思う。 下記に記しておく。

イギリス保健省は、病院向けに多言語対応マニュアル(PDF)を用意していた。英語と日本語と同じ内容で書いてあり、指さし&イエス・ノーで最低限のことが把握できる工夫がしてある。他言語もあるので、各国に行くときも有効かもしれない。



日本外務省の安全パンフレットの内、「海外安全 虎の巻」は判りやすい。筆者はこの現物を、リトアニアだったかヘルシンキだったか忘れたが、現地のインフォメーションに置いてあったものを偶然に入手した(今もって置いてあった理由が謎であるが)。



これから旅に出る諸兄諸姉の無事を祈ります。

 (2012/10/18記)

モバイルの方は「お気に召したら」クリックお願いします
にほんブログ村 イギリス情報

2012年10月14日日曜日

初授業とワインパーティ


  初の授業を階段式教室(Theatre)で受けた。UCLの薬学部の建物の中にあり、シンプルな作りだが恐ろしく急な階段、机に寄付した人のネームプレート、長机が終わる両方の壁際に電源プラグがあるのが特徴的だった。ネームプレートは公園のベンチなどでもよく見られ、‘民活’なのだろうが、落書きを防止する効果もある様だ。 電源プラグはPCを使う時代に対応しているのだろう。日本の大学でも活用できそうなアイデアだがどうだろう。


 最初に、目の不自由な学生代表が登壇、この大学で学ぶメリットと他の生徒に対して協力を要請して始まった。ハンディキャップを全く意識させない堂々としたプレゼンテーションに皆が拍手で応えた。事故等で、ある日突然、視力を失うことがあるかもしれない故に、こういった多様性の確保は必要と思われる。


続いて、図書館の利用案内、各教授の紹介に続いて、当日のレクチャーが始まった。

 レクチャーは「歴史学とは何ぞや、21世紀におけるその役割とは?」というお題。とても早口で聞き取りにくいが、所々でジョークを交えながら進んでいった。「歴史を学んで何になる」という批判は日本でありがち(=年号暗記への批判だと思うが)だが、今世紀における役割というアプローチは新鮮だった。歴史研究は今までも役に立ってきたが、ソーシャルネットワーク等の台頭で個人個人が情報発信出来るという事自体が人類の歴史の中で画期的であり、どう位置付け・活用していくかといった問題提起もなされていた(様に聞こえた)。

 講義の後は、ワインパーティが本部教室の一角で行われた。皆、ほろ酔い加減での自己紹介が始まる。何気に来週からの授業ガイダンスをチューターのドクターがあちこちで話し始めた。なんとかキャッチアップして聞いている間に、他のクラスの人たちは、少しずつ気の合った仲間同士で夜の町に消えていった(か家路に急いだ)。
 
 最後まで残ったのは、サンフランシスコから来たロシア系のAちゃんと、ロンドン出身のN君と三人だったので、大学内のバーに向かい、もうひと飲みすることにした。Aちゃんは売春の歴史を研究するという。 確かにジェンダーに関する歴史の講座もあったが、果たして文献等は有るのだろうか。N君はナチ研究がしたいとの由。聞けば西部戦線に従軍した祖父の家の一室が第二次大戦関連の小部屋になっており、このインパクトが勉強のきっかけとか。酒の強い二人とも話が弾み、いつしか23時5分前、閉店前のドラが鳴り響き我々も帰途についたのであった。 


2012/10/14記

「お気に召したら」クリックお願いします
にほんブログ村 イギリス情報

2012年10月7日日曜日

タブレット購入と電子書籍の国境障壁・・

 離日前、ソニーのタブレットSを実質1.5万円ほどで入手した。
 

NTTドコモが、モデルチェンジ前に3G付きの端末を投げ売り

していたので、春先には実質ゼロ円で入手した向きも多いようだ。

小生は、少々出遅れたので、MNP(他社から乗り換え)をかまし

SIMロック外しをして、すぐ契約解除するという形をとった。

量販店では 3G無しの端末が3万円で売っていたので、

とても不思議な感じだ。いずれにせよIpadよりは安く

購入できたのだから、まあいいかというところだ。

Sonytablet S、イギリスであると、400ポンド位しているので、

日本で買ってきて正解だった。

 
 
  
 
  PCと違い、街中で使っていても便利だ。データ専用の

SIMカードを入手・設定して、オーストリアでは

だいぶ便利に使わせてもらった。ホテルのWifiが

有料のところなどもあるが、同じ価格でSimカード

が購入できることも多い。

 
  イギリスでも、幾つかデータ専用のSIMが

入手できるが、銀行口座がある場合、月契約で

比較的割安なVodafoneのSIMを契約している。

物価が高いせいか、お得感はあんまりないが

データ通信料自体は日本よりは割安かも知れない。  
  

 
  前置きは長くなったが、ソニーの「Reader」という

電子書籍のサービスを使おうとして、PC上で決済・購入し

タブレット上にダウンロードした後、アプリで読もうとすると

「日本国外ではこのアプリ使えない」との警告。

どうやら、国ごとの著作権の法的相違によって読めない

ようなのだ。 Yahoo Japan などの無料動画サービスなどが

国外で見られないのは知っていたが、電子書籍も

国境の縛りがあるとは思わなかった。 Sonyの

お客様サービスに問い合わせている所である。

Webシステムでは技術的には、決済時点で海外からのアクセスと

判るわけであるから警告を発するべきであるからだ。

目下、問い合わせ中だが、 マンガ等の日本発のコンテンツで

世界中から効率的に収益を得るためにも、もう少し消費者に

便利なシステムであってほしいものだ。

小生は「東洋経済」の電子版を入手しようとしたのだが・・・



2012/10/07記

「お気に召したら」クリックお願いします
にほんブログ村 イギリス情報

2012年10月6日土曜日

蛍雪時代 まだ有りました・・・

著者の不勉強でしたが、このWeb全盛の時代に

しぶとく残っていました。 大学全入時代に

対応してか、大学のみならず、別冊等で専門学校なども

カバーしているようです。

http://passnavi.evidus.com/keisetsujidai/#keisetsu

人口減、海外大学との競争等に

どう立ち向かっていくのか興味深い。

本当に必要なのは、「大学に出た後、どう生きるのか」という

事も含めてなのだが、そこまではカバーしていなさそうだ。


はたして10年後の日本の「受験産業」はどのように

なるのであろうか。「手段の目的化」が

進まないとよいのだが・・・

(06/Oct/2012)

「お気に召したら」クリックお願いします
にほんブログ村 イギリス情報

2012年10月5日金曜日

向かい三軒壁一枚 (学生寮事情)


  日本で言う6階の部屋は日当たりもよく概ね快適だ。

もっとも神経質な向きにとっては、色々鬼門もあるだろう。

まず、壁が薄いのか、あちこちに隙間があるせいなのか

大声で話している声は上下左右三部屋位貫通している感じだ。

二日にいっぺん位、女性のどこか哀れっぽい声が聞こえてくる。

スカイプのお陰で、彼にか親にかに、寂しさを訴えている

様なのだ。何語かまで判らないのだが、大学院生なんだから

もっとポジティブになってほしいと思うのは私だけだろうか。

シャワールームの排気口は、キッチン付きの個室とも
繋がっているらしくスパイシーな民族食の香りが漂ってきたり
する。寮のルール(禁煙)を守れず室内でタバコを

吸っている輩もいるらしく、時に煙い感じになるのには閉口する。

   先夜、雨の降るなか火災報知器が鳴り響き、寮生が避難する
騒動まであった。

ひょっとすると、抜き打ちの避難訓練なのかもしれないが、
寮のfacebookのページに、「俺が悪かった、吸ってたら感知器が
作動した」とお詫びのコメントも出ていたから油断は出来ない。
入寮前に寮生向けの団体保険の付保内容もメールされてきたが、
万が一にもそんなもののお世話にはなりたくないものだ。

    さはさりながら、寮生同士はフレンドリーな感じである。
イスラム教徒もキリスト教徒も、仏教徒も拝金教、その他の信仰者も、
ひとつ屋根の下に住んでいる。
イギリスやヨーロッパの他大学はともかく、アメリカの大学でこういった

多様性をもっているのか知りたい。

植民地をあちこちに持っていた残滓と言う見方もあろうが

今日の日本であるとこればかりはなかなか想像がつかない光景

ではある。 共存の知恵についてイギリスから学ぶことはあると思う。



05/Oct/2012 upload


「お気に召したら」クリックお願いします
にほんブログ村 イギリス情報