2014年1月28日火曜日

査読通過そして卒業決定・就職

 9月末に提出した論文について、12月初旬に査読結果(通過)したとの連絡が来た。次いで、1月8日にメールが来て、学校内Webポータルで卒業できているか確認するようにとの連絡があった。

Senate house (共通の図書館)もこんなに豪華に変わっていた!

 

 卒業認定証は普通郵便で1月15日に到着。透かし入り・エンボス印(型押し)となっており、偽造防止には人一倍気を使っているのがイギリスらしい。 

 晴れて卒業が決まり2月から就職という事にもなったので、ブログタイトルを「蛍雪時代 in & after London(Birkbeck & 生涯学習戦記)」として、 これからの旅、学びは勿論、留学準備で留意すべき事への追記や就職に至るプロセスも合わせて記録していきたい。

 また、この場をお借りして、お世話になった先生方、友人、前職の同志に心からお礼申し上げたい。

 さて、修士論文の査読はというと、ネイティブにチェックしてもらいパスした。が、フィードバックのコメントの中に「英語がなってない」とのコメントもあった。

 これには助けてくれたネイティブの友人もカチンと来たようであった。査読側にも色々な個性が有るものだと思う。

 例え、スーパーバイザーにいかなる指摘を受けても修正が出来ない位までギリギリまで論文を書いていたので止むを得ないが。学校・コースによってはフィードバックすらなく、只査読を通過したか否かだけが通知が来るケースも有ると聞いている。 
 
 スーパーバイザーとの接触が密に出来なかったのは周囲の日本人留学生に聞いても良く聞く話である。専門分野が一致していればいいのだが、筆者の場合は師事したかった教授が病気の為、休学(2013/14シーズンも同様)されていた。

 教授の休学は期首のオリエンテーション時に初めて公表されたので、次善策をとらざるを得なかった。 

 英語に関して言えば終わりは無いので、精進を今後もしていく所存だ。

 学校選びも大切だが、スーパーバイザーとなる教授選定も重要。修士レベルでも余裕があれば学校からオファーをもらった時点で付きたい教授にメールを出すなどして状況を確認した方がいいかもしれない。

 教授によって指導を好む方とそうでない方の差が激しいようだ。 留学生に対し英語でハンディが有るかどうかなどお構いなしという教授も居る。そのあたりの情報収集も欠かせない。

 特に博士課程に進むために良いスコアで卒業しなければならない場合には、注意が必要だ。

 何はともあれ、査読終了し卒業が決まった筈なのだが、そこはイギリス流で、直ぐにオンライン反映される事などは無く、前述の通り1カ月を要する。
 
 論文査読も過去の個別成績もOKならば自動的に卒業が決まるのだから、正式連絡はゆっくりでも良いという判断によるものだろう。

 銀行・学費支払等の本当に重要なお金の即時決済系だけはオンライン反映がなされるが、それ以外の事務処理は見かけはオンラインでも大抵バッチ処理(まとめ処理)なのがイギリスである。
 
 留学当初、ネットで携帯電話会社等の各種手続きをしても直ぐに結果が反映されずやきもきしたが、卒業認定でもやはりこんなものか、と最近は悟りの境地である。

 今後とも社会システムを含め、生涯、旅をしつつ学びを充実させていきたいと考えている。 その中で新たな発見・考察をしてゆきたい。

(2014/01/28  7年前のこの時期、志半ばで亡くなった友を偲びつつ記す)

2014年1月23日木曜日

ウクライナ リヴィウ アルメニア人地区を歩く(ハプスブルグの面影を求めて:その4)


 リヴィウに着いた夜、飛び込みで見た、バレエのプリマドンナの優美さが手伝ったのだろうか、美酒を飲みたかった。 旧ソ連圏なら、グルジアワインとアルメニアン・コニャックがベストチョイスだろう。

 地図を見るとリヴィウにはアルメニア人地区が残っていたので、そのあたりに良いレストランも有るだろうと勘が閃く。

 現在のアルメニア自体は、旧ソ連に属するコーカサスにあるキリスト教国だが、歴史的経緯で多くの民が故国以外で生活する事を余儀なくされた、あるいは積極的に行ってきた民族だ。 オーストリア・ハンガリー二重帝国の東端だったこの街でも、経済上、重要な役割を果たしてきたものと思われる。

 俗説ではあるが、「10人のユダヤ人よりも一人のアルメニア人のほうが怖い」という位、その昔からヨーロッパや中東の経済活動において重要な役割を果たしてきた民族である。

 アルメニアについては古い本だが、佐藤 信夫氏の著作が面白い。
大きめの図書館にはまだあるかもしれない。
 
新アルメニア史―人類の再生と滅亡の地 (泰流選書)  


 修士論文も終わり日本に帰らねばならなかったが、「EUとは何か、同じヨーロッパのはずなのに内外を規定する国境とは何か?」といった問いにはまだ回答が出せておらず、やり続けなければならない。筆者がさまよい続ける原点はここにある。
 
 「陸の国境が有るか無いかの経験」の有無は、その国民性や文化に大きな影響を与えるだろう。 たとえ、企業の経済行動の影響が社会全体に与える影響が日増しに大きくなっていくとしても、「グローバルな無国籍人」が増殖するとは考えにくい。 

 ともかくも、歴史的経緯で、リヴィウの街に、アルメニア人街は残った。アルメニア正教会はシンプルな建物だったが信者以外の立ち入りは許されていないようだ。

アルメニア教会


教会の前庭 左手奥にはキリストの磔の像


 アルメニア人街にあるカフェで夜飯を食べ、締めにアルメニア・コニャックを頂く。 カフェの名前は、その名も「Кілікія」(住所Львів, вул. Вірменська, 13)。 英語で言うCiliciaは歴史的なアルメニア王国が存在した、現在のトルコ南部にある地方名である。 

 ソビエト時代の名残か、旧ソ連各国の食事のメニューが供されていた。 シベリア鉄道でも食したメニューが幾つかあったのでその中から選んでみた。 

Restaurant "Cilicia"

レストラン内

ボルシチ

ポークの玉葱マヨネーズ焼き

アルメニアン・コニャック
 
翌昼、再びアルメニア人街を歩いていたら、結婚式を終えたカップルがあちこちで記念写真を撮っていた。 自分の生まれ育った町の記録を残していくのが習慣なのかもしれない。




ウクライナは、主にウクライナ正教の筈なのだが、アルメニアも正教圏ということでさほど問題にならないのだろうか。 若きカップルたちにとってはどうでもいいことかもしれないが(笑)

(2014/1/23記)

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2014年1月2日木曜日

新年のご挨拶とマイレージ関係(家族会員のメリット・UAの改悪)の情報提供

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

さて、実用情報として、留学を控えている皆さん・マイレージを貯めこんでいる皆さんにマイレージ関係情報を伝達します。

1.ANAカード限定サービス:ANAカードファミリーマイル

 家族間でマイルを合算して使えるというものです。 

携帯電話で無料通話分を家族でシェアできるようなイメージ。

 特に両親が貯めていても忙しく使えない状況、または自分自身が余り貯められない場合などに威力を発揮します。 

 カードの種類によっては短期の海外旅行保険が付くので、短期間の語学留学、事前情報の為の海外訪問の場合は、いちいち保険をかけなくても良い場合があります。勿論、制約が有るので自己責任で検討して見て下さい。 

 ANAカード限定サービス:ANAカードファミリーマイル

 https://www.ana.co.jp/amc/reference/anacard/familymile.html


2.JALファミリークラブ制度

  筆者はANA/Star-alliance派ですが、JALでも留学対象の人々にもメリットあるプログラムを提供しています・・・ 最新情報はJALのWebで確認してください。

  http://www.jal.co.jp/jalmile/jfc/


3.マイレージの交換レートが大幅に悪化(ユナイテッド航空)

  日本以外はインフレが進行している、という事で、2月以降の交換について最悪30%程度悪化します。
  
  1月の内に計画を立てて交換していきましょう! 

 参考までに、12月4日付日経電子版では下記の通り解説が有りました。

グーグルで「ユナイテッド マイレージ 改悪」と検索すると多数出てきますので確認してください。

4.筆者の最近の動きなど

 お陰さまで、修士論文の査読は終わり、自動的に修士学位が取得できる予定です。イギリス流の事務処理のおかげで、まったく証明書の類が来ないのですが(苦笑)。

 また、遅筆の「ハプスブルグ時代を偲ぶシリーズ」のアップを引き続き行ってまいりたいと思いますのでよろしくお願いします。

2012年の正月は、留学志望書(Personal statements) のリバイスに追われ、2013年の正月は2つのエッセイと格闘していたので、今年は近年まれにみるリラックスした状態で迎える事が出来ました(実際は北ドイツとカナダを訪問して元旦に帰って来たので時差ボケが若干ありますが・・・)。 




カナダ・ホワイトホースのクリスマスツリー
(クリスマス過ぎても暫く飾られるようです)

(2014/1/1記)

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