2013年7月7日日曜日

ロンドンバスは選挙の目玉??

 先日、町を歩いていると、普段とは違う形の二階建てバスが走っていた。

曲面を生かした近未来的なデザインなのだが、後部に車掌らしき人が

乗っている(写真だとちょっと判りにくいですが)。







 観光用でも無いようだ。

路線バスにコストダウンの為に導入されたワンマンカーに

真っ向から反抗するコンセプトであり、

一部では「ボリスバス」と呼ばれているらしい。

実はこのバス、最新鋭の「ツーマンバス」なのだった。


 ロンドンバスは、ロンドンのアイコンの一つだ。

 東京では、猪瀬都知事が一部の路線バスの24時間運行化を目指している。

一方、ロンドンでは、既に多くの路線バスが24時間運航になっており、

また地下鉄の深夜代替相当としてナイトバスも走っている。


 東京のバスは、あまり注目される事は無く地味な存在だが、ロンドンでは

引退した赤いロンドンバス(ルートマスター)の後継車のコンセプトが

2008年の市長選挙の争点の一つになってしまった。

ルートマスターは主に観光、貸切用に使われている

ルートマスターは後部に乗降口があるのが特徴


これがイギリスのどこにでもあるような二階建てワンマンカーに

置き換わる事に反発があったらしい。

こちらはオックスフォードを走る一扉ワンマンバス



ロンドン現行の主力 2扉ワンマンバス


 赤いルートマスターはロンドン住民にとっては単なる道具以上の

存在であるようだ。

 「こんなもんに愛着持ってどうするの?」という部外者の覚めた視点は

さておいて、結局、ボリス市長(関連記事)が選挙戦で勝利した後、

バリアフリーに対応しつつルートマスターのコンセプトを

踏襲した「ボリスバス」のコンペが行われた。

 紆余曲折の末、冒頭の新型車が決まった。


 たかがバス、されどバス、である・・・・・



 ロンドン郊外にはバスをはじめとした保存車両用の車庫があり、時々

公開されている。 何でも集めて保管するのは、大英博物館の国らしい・・・

日本人の多く住むActonのエリア内にあるけど、あまり知られていないかもしれない。



(2013/07/07記)

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2 件のコメント:

rinko さんのコメント...

ロンドンは、というよりイギリスはまだまだバスが主流ですよね。
東京は地下鉄の開通でどんどんバス路線が縮小されていて、以前に比べて使い勝手が悪くなりましたね。

そういえば最近東京の中心をロンドン(から持ってきた?)バスが走っているのをよく見かけます。

Erich1970(エリック藤牧) さんのコメント...

そうですね。貸切の業者もあるようです