日本で言う6階の部屋は日当たりもよく概ね快適だ。
もっとも神経質な向きにとっては、色々鬼門もあるだろう。
まず、壁が薄いのか、あちこちに隙間があるせいなのか
大声で話している声は上下左右三部屋位貫通している感じだ。
二日にいっぺん位、女性のどこか哀れっぽい声が聞こえてくる。
スカイプのお陰で、彼にか親にかに、寂しさを訴えている
様なのだ。何語かまで判らないのだが、大学院生なんだから
もっとポジティブになってほしいと思うのは私だけだろうか。
シャワールームの排気口は、キッチン付きの個室とも
繋がっているらしくスパイシーな民族食の香りが漂ってきたり
する。寮のルール(禁煙)を守れず室内でタバコを
吸っている輩もいるらしく、時に煙い感じになるのには閉口する。
先夜、雨の降るなか火災報知器が鳴り響き、寮生が避難する
騒動まであった。
ひょっとすると、抜き打ちの避難訓練なのかもしれないが、
寮のfacebookのページに、「俺が悪かった、吸ってたら感知器が
作動した」とお詫びのコメントも出ていたから油断は出来ない。
入寮前に寮生向けの団体保険の付保内容もメールされてきたが、
万が一にもそんなもののお世話にはなりたくないものだ。
さはさりながら、寮生同士はフレンドリーな感じである。
イスラム教徒もキリスト教徒も、仏教徒も拝金教、その他の信仰者も、
ひとつ屋根の下に住んでいる。
イギリスやヨーロッパの他大学はともかく、アメリカの大学でこういった多様性をもっているのか知りたい。
植民地をあちこちに持っていた残滓と言う見方もあろうが
今日の日本であるとこればかりはなかなか想像がつかない光景
ではある。 共存の知恵についてイギリスから学ぶことはあると思う。
05/Oct/2012 upload
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