2012年9月29日土曜日

映画「レマーゲン鉄橋」とプラハの春


 昨晩は、英語のヒアリングを兼ね、「レマーゲン鉄橋

(原題:The Bridge at Remagen)」というアメリカの


戦争映画を見た。 ライン川にかかる橋の跡をみて、

知った方もいるかもしれない。 ユーチューブで

字幕なしだったので、肝心のセリフは聞き取りにくいのだが

ストーリは判りやすい。

 ナチスドイツがライン川に掛った唯一の橋を米軍に奪還

されないように爆破を試みるが失敗してしまう。 

ヒトラーユーゲントと思しき子供が米軍を狙撃し逆に撃たれたり、
爆破に失敗したナチの将校は銃殺になったりと、

多少は、戦争の虚しさも描いている。

 撮影がやけにリアルであり、スタジオセットだけでない迫力がある。

というのも、チェコのプラハ郊外の町で撮影されており、伝統的な街並みを

実際に爆破して撮影しているものらしい。 社会主義建設のためには、

ドイツ人入植の歴史など消え去っても構わない、という方針だったのだろうか。


レマゲン鉄橋(Wiki):追記(2014/5/12)

 おりから撮影時期は、1968年のプラハの春。 アメリカの商業映画を

チェコスロバキアで撮影できた事自体が奇跡に想うのだが、戦車もオーストリア

から借りているから驚きだ。 社会主義の多様化ということと反ナチという意味で

反対する理由がなかったのかもしれない。はたまた外貨獲得と言う本音なのか・・
当時のいきさつを書いたロバート・ヴォーンさんの自伝"A Fortunate Life"の試訳を発見
 当時の現地での撮影フィルムもネット上には流通しており、一度
見たのだが、URLが判らなくなってしまった。貴重なものは
記録しておかねばならないと反省。

 撮影中に、プラハを鎮圧すべく、ソビエト軍が侵攻してきたため、

キャストや撮影班は西側に逃げざるを得なかったという笑えないエピソードもある。 

 

  思わぬところで、事実はつながっているものと感心した日であった。


筆者追記:英語版のWikiにあった、撮影当時のニュース

フィルム(チェコ語)のリンクはこちら。本物の町を壊している

から迫力が違うんですね!

Jak se natáčel film „Most u Remagenu" / Making of "The Bridge at Remagen" movie
映画 レマゲン鉄橋  の撮影を伝えるチェコ語のニュース映像


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(2012/09/29)

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