オックスフォードでの語学留学でもそうだったが、留学生(特に社会人経験者)どうしで、各国の地理・歴史的背景についてお互いに話し合うことが多かった。 大学院生ともなれば、彼らの専攻に関わらず、自国事情・トピックに関してクリアに答えてくれる。逆に自国の事を自分の言葉で説明できるように日々情報をインプットしておく必要がある訳だ。 特に通説とそれ以外の論評の存在を加えると一目置かれるようになるようだ。
特に人口の面で小国と認識される国々においては自らのアイデンティティを明らかにしなければ埋没する。勢い自らの歴史認識に関してはシビアに説明してくれる事が多い。
また、深くなくとも、各国の地理・歴史を知っておくと、彼らの目の輝き方が違う様に感じる。 例えば「どこから来たの?」と聞けば国名を応えてくれるだろう。 そこで「XXから?」と、自分の知っている地名を挙げ出身地を聞いてみるのも楽しい。 例えば、ウクライナの女性になら 「首都のキエフ、それともクリミア半島?」などと聞けばその後の親近感が違ってくる(かもしれない)。 カザフスタンから来た兄ちゃんなら「アルマトイ、それとも首都のアスタナか」と聞けば、「ああこの人、自分たちの国に関心あるんだな」と話すきっかけになる。
無論、近隣諸国であれば、より細かいトピックで話せるかもしれない。 多くの人が日本の事に関心を持ってくれている。若い世代はアニメの事はよく知っている。 これは商売上も有難いことであろうし、気楽にお互いの好みをシェアできそうな分野だ。
一方、自分たちがどれだけ近隣諸国の事を知っているのだろうか? 通俗的な事はともかく、歴史的な話になってくると心もとないと思うことがしばしばある。
とりわけ、正式な国交がない中華民国(台湾)の場合は、渡航経験や仕事での関係がなければ、知らない事が多いかもしれない。 彼らは日本との関係を冷静に物事をとらえているように思える。 例えば、各大学のHPで沿革を見ると、たいてい日本統治時代についても淡々と言及されている。これは韓国や中国大陸ではありえない光景だ。 御高齢の方の中には日本統治時代に対する一種のノスタルジーを覚えている人もあると聞く。 李登輝元総統のように明確に日本統治時代を肯定的に発言するケースもある(無論、各個人の政治信条・時々の政治状況・思惑等によるだろうが)。
台湾の歴史を簡潔に知るためには、この解説が判りやすい(大阪産業大学でのレジュメのようです)。
日本と中華民国(以下、台湾と表記)の関係については、前職の時代から時代から関心を持っていたのだが、 知らないことが多かった。 オックスフォードやロンドンで知り合う台湾出身の友人たちと付き合いが深まるにつれ、あれこれと調べることが多くなった。
とても興味深い事実が多いが、 その中でも、この映像に描かれた事実は、多くの日本人や台湾の人々にとって も知られざるものだろう。 http://www.youtube.com/ watch?v=RRYOmM-TlKo
特に人口の面で小国と認識される国々においては自らのアイデンティティを明らかにしなければ埋没する。勢い自らの歴史認識に関してはシビアに説明してくれる事が多い。
また、深くなくとも、各国の地理・歴史を知っておくと、彼らの目の輝き方が違う様に感じる。 例えば「どこから来たの?」と聞けば国名を応えてくれるだろう。 そこで「XXから?」と、自分の知っている地名を挙げ出身地を聞いてみるのも楽しい。 例えば、ウクライナの女性になら 「首都のキエフ、それともクリミア半島?」などと聞けばその後の親近感が違ってくる(かもしれない)。 カザフスタンから来た兄ちゃんなら「アルマトイ、それとも首都のアスタナか」と聞けば、「ああこの人、自分たちの国に関心あるんだな」と話すきっかけになる。
無論、近隣諸国であれば、より細かいトピックで話せるかもしれない。 多くの人が日本の事に関心を持ってくれている。若い世代はアニメの事はよく知っている。 これは商売上も有難いことであろうし、気楽にお互いの好みをシェアできそうな分野だ。
一方、自分たちがどれだけ近隣諸国の事を知っているのだろうか? 通俗的な事はともかく、歴史的な話になってくると心もとないと思うことがしばしばある。
とりわけ、正式な国交がない中華民国(台湾)の場合は、渡航経験や仕事での関係がなければ、知らない事が多いかもしれない。 彼らは日本との関係を冷静に物事をとらえているように思える。 例えば、各大学のHPで沿革を見ると、たいてい日本統治時代についても淡々と言及されている。これは韓国や中国大陸ではありえない光景だ。 御高齢の方の中には日本統治時代に対する一種のノスタルジーを覚えている人もあると聞く。 李登輝元総統のように明確に日本統治時代を肯定的に発言するケースもある(無論、各個人の政治信条・時々の政治状況・思惑等によるだろうが)。
台湾の歴史を簡潔に知るためには、この解説が判りやすい(大阪産業大学でのレジュメのようです)。
日本と中華民国(以下、台湾と表記)の関係については、前職の時代から時代から関心を持っていたのだが、 知らないことが多かった。 オックスフォードやロンドンで知り合う台湾出身の友人たちと付き合いが深まるにつれ、あれこれと調べることが多くなった。
とても興味深い事実が多いが、 その中でも、この映像に描かれた事実は、多くの日本人や台湾の人々にとって
国共内戦で、日本人の元将軍(根本博)が軍事顧問として関与し金門島の戦闘で勝利に導き、台湾への本格的な侵攻計画を頓挫させた事が 再認識されている。 台湾側も長年、秘していた歴史で あるが歴史の再評価に伴い、国防部の公式記録にその功績が載せられたという ことである。
根本氏については、「この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~」 (門田隆将)が詳しい。 前職の時代に読破していたので、映像が記憶を補完してくれた。 中国語訳も最近出たとのことである。
筆者自身も一般渡航の解禁後数年して金門島の戦跡を訪れた時にはまだ知らなかったこと である。 交通手段が限られているようなので、タクシーをチャーターして島内を一周したが、島全体にトーチカや地下壕等が残っており、大陸との緊張関係を依然として感じさせたところである。
根本氏については、「この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~」 (門田隆将)が詳しい。 前職の時代に読破していたので、映像が記憶を補完してくれた。 中国語訳も最近出たとのことである。
筆者自身も一般渡航の解禁後数年して金門島の戦跡を訪れた時にはまだ知らなかったこと
根本将軍の他にも「白団」という軍事顧問団が台湾軍の教練に携わ っていた。こちらは中村祐悦「新版 白団(パイダン)―台湾軍をつくった日本軍将校たち (芙蓉選書ピクシス)」が興味深い。
これからも戦後秘史が解き明かされるかもしれない。 今後、近隣諸国との緊張・連携を考える上でも、 近現代史に関しての知識や各国での見解を把握しておくことは重要であろう。
これからも戦後秘史が解き明かされるかもしれない。 今後、近隣諸国との緊張・連携を考える上でも、 近現代史に関しての知識や各国での見解を把握しておくことは重要であろう。
台湾というと、食い意地の張った筆者は、ついつい「台湾ラーメン」(台湾になく名古屋圏オリジナル)を連想する。これはさすがに食す事が出来ないが、またロンドンにラーメンの新店が登場。ロンドン三越の地下という最高のロケーションで魚介だしのスープは上手い。店員のお姉さんも愛想が良い。「スパイシー味噌ラーメン」なんて言うメニューもあった。 「Ittenbari」の姉妹店と言う位置付けになるらしい。
三越ラーメンバー(★★★☆☆) ※他店の評価はこちら
14-20 lower regent street, london sw1y 4ph, u.k.
tel 020 7930 0317
tel 020 7930 0317
台湾と言えば高粱酒も旨い。金門島の高粱酒と並び、台湾が実効支配している馬祖島の「八八坑道高粱酒」という酒も旨い。こちらは防空壕を改装したトンネルで酒を熟成させているらしい。台湾の友人から土産で貰ったこの酒を嬉しい気持ちで飲んだ記憶がある。
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