2014年3月9日日曜日

留学準備(リスク管理感度を上げる)

楽しい留学や旅を夢見ている人々も多いと思う。

でも、そのリスクは確実に有る。

著者の行ったウクライナも今では欧州の火薬庫になりつつある。たった数か月前(2013/10)は平穏だったのだがリヴィウでも市庁舎が野党側に占拠されたりもした・・・。 ホテルやインフォメーションは英語が使えたが、駅ではスリが狙ってくるなど、勘が重要な局面は何度も有った。

平穏なリヴィフ市庁舎付近(2013/10)

危機感を煽る訳ではないが、楽しさとリスク管理のバランスは重要だ。


自分の知る限りでも、

 ・語学学校時代の友人(東アジアの某国出身)は、傷害保険に入っていなかった。学生寮のパーティー中に割れた瓶で手を大けがしても病院に行けなかった。 その後、スペイン旅行中に身ぐるみを剥がされ、やむなく大使館に保護を求めた。

 ・社会人時代に弾丸旅行で出かけたフランスの大西洋側の小さな町で高熱が出た。クレジットカードの保険を活用し、パリの提携先病院でキャッシュレス診察を受ける事が出来た。
 但し、意識がもうろうとする中、英語が通じない環境で何とかTGVに乗ってパリまで戻る強行軍を強いられた。 日本語が出来る医師は居なかったが、英語で自分の状況を説明し処方箋をもらって抗生物質を入手し熱を下げ帰国(これは自分自身)。

 ・オックスフォード語学留学している際、オックスフォード市内の工業地帯(BMWミニの工場が有る)で黒人の暴動があり、幾つかの店舗が襲撃にあう。 

 
といったようにリスクとは無縁でなかった。

途上国への留学・インターンや海外勤務ともなれば、極端な話、反政府ゲリラに抑留されることだってあるのだ。

まず、外務省の海外安全ホームページ、現地大使館(イギリスはこちら)のホームページを定期的に見ておくのがよい。

また、日ごろからのリスクへの感度を上げる事が重要だ。

特に社会人経験が無い場合は、親世代が読んでいるあろう記事をチェックしておくのも有効だ。

日経BP社のポータル 「SAFETY JAPAN セレクション」はお勧め。

リスク管理感覚を養う意味でざっと見ておくとよいだろう。

 自分の立場だけでなく、親の立場からも考えておく事は、10年先、20年先に自分が親になった時のシュミレーションにもなる。 またストーカー被害等を防止する意味でも参考になる。

さらに、留学や海外旅行が具体化したら、最低限、以下の4つは実施しておく

・旅行保険の付保(長期の場合は予定よりも少し長めに)、短期の場合、クレジットカード付帯保険も検討にいれるべきだが、期間・制約条件は要確認。

・滞在国の大使館・領事館の連絡先や位置の確認

・クレジットカードや重要な番号の一覧表を作り、留守宅にも置いておく

・外務省の海外安全ホームページで滞在先を確認、現地大使館のメルマガを登録しておくとよい。


緊急時の表現は各国版の「旅の指さし会話帳」が便利だ。ロシアに行った時は日常でも英語が通じないので重宝した。




皆さんの安全を心より祈願しています。

(2014/03/09記)

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