冷戦下、といっても大学院留学を考えている諸兄諸姉の生まれる前の話で、「ベルリンの壁崩壊」などと言ってももはや遠い歴史上の事なのかもしれない。
その時代の中東欧については、主に現地留学組かジャーナリストによる著作が多いが、日商(現双日)の商社マンが、社会主義体制下で売り込みを賭け、味方になってくれた現地の人々も含め活写した作品だ。
この著作が「ビジネス絡らみのエッセイ」とも「学者のエッセイ」とも大きく異なるのは、人生の栄光と挫折そして再生の記録である事だ。
著者は絶好調のさなか難聴となり商社を退職せざるを得なくなり人生の絶望に立たされた折にベルリンの壁が崩壊。かっての「ビジネス戦記」を書く中で本来の自分を取り戻して行く再生の物語でもある。
東欧ビジネス戦記―ある商社マンの記録その時代の中東欧については、主に現地留学組かジャーナリストによる著作が多いが、日商(現双日)の商社マンが、社会主義体制下で売り込みを賭け、味方になってくれた現地の人々も含め活写した作品だ。
この著作が「ビジネス絡らみのエッセイ」とも「学者のエッセイ」とも大きく異なるのは、人生の栄光と挫折そして再生の記録である事だ。
著者は絶好調のさなか難聴となり商社を退職せざるを得なくなり人生の絶望に立たされた折にベルリンの壁が崩壊。かっての「ビジネス戦記」を書く中で本来の自分を取り戻して行く再生の物語でもある。
体制は違えども、人間の営み、感情には共通のものが有る事や複雑な各国の民族意識の違いも浮き彫りになっている。
こういった諸先輩方の知られざる活躍のもと、敗戦後の国際状況下、日本は高度成長を遂げていた事を一人の男の視点から活写している。
私のブログのタイトルは、大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)
こうした諸先輩方の様に華々しくは無いが、自分の学びの集大成としても自身のブログを死ぬまで書いていきたいと思う。
そして、「東欧ビジネス戦記」の著書がライフワークとして、著作に登場させた人々の「その後」を現地ルポした続編をWebサイトにアップしているので併せて一読を薦める。
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