2013年8月14日水曜日

留学準備 (8月15日はイギリスにとって 対日戦勝記念日)

本日8月15日は日本でいう「終戦記念日」、

イギリスでは「対日戦勝記念日」。




日本敗戦を降伏文書調印日としてアメリカ等では「9月2日」をVJ-dayと

しているケースもある。

30年ほど前までは、これらの日に、日本人が外出しない様

自粛していたと聞いたことが有る。

最近でもこういったアナウンスがあったらしい。


少なくとも、交戦国の当事者が存命である事には

留意する必要が有る。


先の大戦で死傷した全ての将兵・市民に黙祷を捧げながら、

日本の大学まででは余り教育されない

イギリスと日本の知られざる関係も含めてトピックを幾つか取り上げたい。


<日英交流が始まって400年>

1613 年の夏、東インド会社のクローヴ(Clove)号が長崎、平戸に

来訪した事
から数えている。この船はイギリス国王からの親書を


携えていた事により、1600年に三浦按針がオランダ船に

乗ってきた以降の年号となっている。

これを記念したサイトは日英版あり(こちら)


<日英同盟>

 1902年に締結した軍事同盟。狙いは対ロシアけん制。

 第一次世界大戦では、チンタオのドイツ拠点の攻撃、地中海への

旧帝国海軍の艦艇派遣につながった。結果として、太平洋の旧ドイツ植民地を

委任統治する事になった。パラオ、サイパン、トラック諸島に

日本が展開した背景、今も「観光に行きやすい」という

結果をもたらしている。

 この事でアメリカの太平洋戦略と真っ向から衝突。すでに

大正時代からアメリカは日本との軍事衝突を予期して準備を開始していた。


 1923年、アメリカの思惑によりワシントン会議による

日本・英国・米国・フランスとの4ヵ国条約締結の結果、

日英同盟失効に至る。

結果として、第二次大戦後、日英両国とも太平洋での

権益を大きく失った


 ※伝統的にドイツは戦略的・実利的には中国重視する傾向が有る。

ナチスドイツとの同盟直前まで、国民党政権に軍事顧問団を

送っていた事に留意。


<第二次大戦 太平洋における戦い 1941~1945>

 日本との関係が順風満帆ではなかった。第二次大戦では敵として

戦闘を行った。日本によるシンガポール陥落を契機として、イギリスの

極東における覇権は地に落ち、「パックスアメリカーナ」にバトンタッチする

経緯となった。特に非白人により、巨大戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を

撃沈された英国民は大きなショックを受けている。



<アーロン収容所 ~1947>

 イギリス階級社会の断層を日本人インテリが捕虜となった

一平卒の視点で描く。特に階級社会に関しての記述は今の日本人は

萎縮して書かない分だけ貴重だ。

 著者は戦後、京大教授となった会田雄二氏。 クールな視点と

何気ないユーモアを感じる事が出来るかもしれない。

 突飛だが、この本と、軽妙な日常を記したブログ「イギリス毒舌日記」に

書かれたイギリス人やオーストラリア人が見事に符合するので、

どちらも一読を勧めたい。一方ではこの本を批判した批評もあるので、

公平を期して紹介する。

 <文庫版>

  <新書版>



<1971年昭和天皇ヨーロッパ訪問>

「1971年の昭和天皇のヨーロッパ訪問の際には、天皇は、「捕虜に強制労働をさせて、泰緬鉄道の建設を行なった政府の同じ天皇」(『ガーディアン』1971年10月8日付)と非難されました。」

「また、エリザベス女王の夫君フィリップ殿下の叔父で、はげしい対日戦線がくり広げられたビルマで東南アジア連合軍最高司令官をつとめ、1947年に伯爵に叙されたマウントバッテンが、天皇との面会を取り消して英国の大衆の喝采を浴び、昭和天皇が英国で植樹した木を何者かが引き抜くという事件も起きました。」

「昭和天皇の重体報道・崩御の際にも、とくに英国では大衆紙を中心に辛らつな批判が繰り広げられました。1995年の「対日戦勝50周年」――日本代表が英国政府主催の平和と和解の式典に招待されることはありませんでした。」

というくだりは、チェックしておいてよいだろう。

出典:http://blogos.com/article/68027/?axis=&p=2

ちなみに、オランダでは、より組織的にこのような反日デモが今でも組織されている。

<未来志向の日英同盟>


現代に、新たな「日英同盟」の在り方を研究しようと言う研究機関が

創設された。RUSI Japan。


この秋にアンドルー王子が来日、「日英両国の防衛・外交の当局者や防衛産業関係者のほか、安保問題の専門家らが出席。東京で2日間にわたり、日英安保の枠組みのあり方や、防衛装備品の共同開発、サイバー・セキュリティー、英国の情報活動などについて意見交換する」とのことである。
 (出典:http://sankei.jp.msn.com/world/news/130424/erp13042413360004-n1.htm)


<未来>

 大規模な総力戦を引き起こさないためのあらゆる努力は必要。

チェンバレンのような融和外交の失敗や、第二次大戦における

日本の情報軽視による敗北。その教訓を忘れてはならない。

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(2013年08年14日 ポツダム宣言受諾通告の日(終戦記念日の前日)に記す)


2013年8月9日金曜日

留学準備(尖閣・竹島・原発・・・国際関係の議論に直面したらどうする?? 準備まとめ編)

ロンドン日本大使館


一般に政治・宗教の話はタブーとされているが、

大学院に行く以上は、TPOを踏まえた上で、冷静な議論を行える事を

前提として、国際関係の専攻以外でも、こういった話も話題に入ってくる。

特に即答しにくい話がトピックに出てくれば、人間関係において

信頼されている可能性を確認する絶好のチャンスである。

自国で原発事故等、大事件が起これば否が応でも政治のトピックにはなるだろう。

 自国の歴史、懸案事項等に関しては、専攻がどうあれ、

英語で説明できる大学院生の方が圧倒的だ。 持論を説明できねば

存在を無視されるからだ。


勿論、避けても構わないが、これが出来ないと

「大人」としては扱ってくれない可能性があるので注意が必要。

ただでさえ、アジア系は若く見られたり、軽んじられる傾向が有る。



ベルリン日本大使館

 
 タブーの多い国家では、懸案に関しての「教育」は

統一した国策に沿って行われている。


 一方で、日本ではほぼタブーが無いが、自民党も民主党も正面から

国論を統一する気が無いから、公立学校では教えようがない。

 従って、自分で勉強するしかない。少なくとも、大学院に行こうとする

資金と時間とチャンスが有るのであれば、政府や教師に頼ることなく

近代史に対する見解はどうあれ、自らの意思で実施する事は可能であろう。


 準備しておかないと、論破され悔しい思いをする可能性すらある。

貴君、貴女は、ヘラヘラ笑って誤魔化すのがベストか?
 

 政治的自由を望む人であれば、語学のレベルが多少低くとも、

きちんとした知見を持っているのであれば、相手も話を聞いてくる。

 そして重要な事は見解が違う場合に「感情と議論を分ける」ことである。

この訓練は日本社会ではとても難しいが重要なスキルである。


 いずれにせよ、特に自国(自分)を語れずに、他国(他人)の事だけを

勉強しているのはとても奇異に思われる。


そういった日本人留学生もいるようだが、誠に残念。

勿論、彼ら彼女達をどうこうするまえに、まず自分自身を磨くことが重要。

留学前に準備できる事を確認しておこう(少なくとも日本語では・・)。

大学院に入った後だと思ったように時間が取れない場合もあるからだ。

<やっておくべきこと>

1.歴史的経緯・公式見解、相手国の主張を日本語では理解する。

2.自分の見解を考えておくこと。

3.シンプルな表現でいいので、必要な英語表現を覚える。

  専門家ではないから、まず自分の言葉で正しく伝えられる事が重要。


  他国の視点を英語で見ておく。見出しの表現は覚えておく

5.世界地図を一冊手許に置き、

  ニュースや会話で出た地名を片っ端からチェック。

  無論、Googleマップでもよいが、周辺の地名を合わせて記憶するには
  地図の方が良い場合もある。


また、外交・軍事に関わる事項に関して、

英語表現の手助けになると思われる公式見解ページをまとめてみた。

中国語等もページによってはあるので、合わせて参考にされたい。


<外務省>

北方領土、南樺太


尖閣列島


竹島

従軍慰安婦関係


経済連携協定(EPA)/自由貿易協定(FTA)

TPP関連(英文が無いものもあり)

知的財産権




<自衛隊>
日本の防衛政策

<日・米・英 軍隊階級表>
http://dictionary.goo.ne.jp/je/hyo1.html

<原子力>
日本原子力規制委員会

IAEA (International Atomic Energy Agency)

IAEA and Japan Host Fukushima Ministerial Conference on Nuclear Safety (Dec 2012) 



<国旗・国歌>

個人の信条はどうあれ、

国旗・国歌を粗末に扱うだけで、相手国(自国)を

侮辱したことと見なされるので注意が必要である。


・各国の国歌が斉唱されるときは起立。

・各国の国旗掲揚時には、起立脱帽・直立不動で国旗に注目

(強制されるものでなく、敬意を払うということ)

・中には日章旗や相手国の国旗を愚弄・焼き討ちする国家・民衆もあるが、

 第三国はその輩を「野蛮・馬鹿」と軽蔑しているのが常である。

 真似してはいけない。

「毅然とその野蛮さを指摘続けるしかない、感情的になったら負けである」


・ちなみに、日本では刑法92条で「外国国章損壊罪」が規定されている。


・仕掛けられないよう(ナメられないよう)に能力を示すことが重要。

 本当に言論戦をしかけるのであれば、周到な準備が重要。

・半島の2国は感情論レベルだが、大陸の政権は日本を良く研究し、長期的

視野に立ち言論戦を展開している(無論、国内の矛盾を反らす意味もあるが

その先を考えているので舐めてはならない)。

いずれにせよ、有効な反撃が出来る様にしておくことが重要である。

 また、個人と国家を分けて考える事も重要だ。どこの国にも、まともな人も

居れば、扇動されやすい人のどちらも居る。

<リガでの発見>

ラトビアの戦争博物館にある日章旗の寄書き

 満州に居た旧日本兵はシベリア抑留、ソ連に併合されたラトビア人エリート層は、
やはりシベリアの労働収容所に送り込まれていた。

 第二次大戦後にシベリアで出会った彼らはお互いの境遇を偲んだ。

 日章旗には武運を祈って寄せ書きが書かれており、
日本兵がラトビア人に手渡したものと思われる。

 ソ連併合前、バルト三国は対ソ連という意味で日本と利害が一致、
ソ連・ドイツ情報を入手していた。
 
 かの杉原千畝も、その文脈でリトアニアに赴任していたのだった。

 彼の国にはそういった歴史も秘められている。



(2013年8月08日 ソ連対日参戦の日に記す)

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2013年8月2日金曜日

留学準備(タブレット編)

<PCだけじゃなくてタブレットも是非>

留学の場合には、PCのほか、タブレットを持ってきた方が便利だ。

学校の行き帰り、1週間程度の旅行ならばPCよりも俄然軽く楽。

しかも万が一、落下させてもPCよりは被害が少ない。

図書館で資料をコピーする代わりに内臓カメラで撮ればラクチン。


でもタブレットだけ持っていくのは勉強用途にはあまりに非力。

学校や寮のPCは処理速度が遅かったりするので注意が必要

追加;

3G付きのタブレットを購入してSIMフリー処理を日本で行って持っていくと便利。

イギリスでは、1GBの通信SIMカートが、1カ月7.5GBP(1200円程度)位から

ある。活用しない手は無いと思う(2013/08/07)


<電子書籍はキンドルアカウントが便利>

日本発の電子書籍(特に雑誌系)は、著作権関係なのか海外で購入はできるものの、ダウンロードの段になり実行できないものがあるので注意が必要だ(Sony系のサービスでは結局返金に応じなかった)。

反面、アマゾンのキンドルは便利だ。アカウントを設定しておいて損は無い。
イギリスに居ても購入できる。

<日本近現代史は要レビュー>

特に、「日本の近現代史が苦手」という向きには、
この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義

も参考になるだろう。

その他の本も願わくば、出版点数の少ない書籍こそ電子化されてほしいものだ。

使い勝手はあまり良くないが、キンドルをダウンロードすると辞書も附属でついてくるので、調べたいがネットにつながっていないときに、一応の保険にはなるかも。


<英英辞書>

アンドロイド版のお勧めは、英英辞書の「Oxford Advanced Learner's 8」

タブレットだけでなくスマホにも入れておくと、ちょっとした時に便利だ。

有償だがオフライン時にも活用できるのが最大の利点。

トライアル版もあるから試してみるのもいいだろう。


なお電子辞書は、語学留学の場合は必須だが大学院の授業では間に合わない。

それにしても電子辞書のコンテンツがアンドロイドで使えるようになぜならないのか不思議だ。

早晩、ガラパゴス化した日本のハイテク電子辞書もシュリンクしていく気がする。

<モバイル無線LANアダプター>

「Logitec 無線LANルータ mobileRouter 300Mbps コンパクト ブラック LAN-W300N/RSB 」が便利だった。

PCをルーター化するソフトもあるが、PCが得意でない人や、PCを持っていかない旅先のホテル

などでは重宝するだろう。イギリスでは同様のアイテムが入手できなかった




無線LANルーターに限らないが、電子機器は日本の方が安くて性能が良いものが購入可能。

<つれづれ>

高級マンション街を散歩していると、写真の様なレストランらしきものを発見!




2013年秋に開店予定らしい。前評判はこちら(英文)

黒豚料理が流行るのか? 

イスラム教徒が多いエリアなのだが・・・

 (2013/08/02記)

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2013年7月26日金曜日

歴史は繰り返す(ギリシャ編)

 倫敦はパディントンの駅前に旨いギリシャ料理の店が有る(通りの名前もLondon street!)。 

論文作成中、ちょっと気分転換に食べに出かけた。

 疲れた時ややる気が無くなった時は、各国料理を食べに行くのに限る。

ギリシャ料理とはいうものの、他国のメニューも何気にある事が多いので

心配もいらない。 

 旅行先でもギリシャ料理の店に寄る事がある。安くて旨い事が多い。

以前に訪問したドイツのザクセン州ツヴィッカウの旧市街にも旨いギリシャ料理屋が有った。

(Zwickau市役所HPより: Chemnitzの左方向にある)


今回は、印象に残っているこの店の事を書いてみたい。

ウェイターが愛想が良く、気前も良かったので印象的だった。

ギリシャのアルファベットで書かれたレストラン看板
 ダンスしている人たちが、ゆるーい



ツヴィッカウのトラム駅前にギリシャレストランが有る

実は普通の気動車がトラムに乗り入れてくるが、なんと国境を越えてチェコのカルロビバリまで走っている!「三線軌条」もありで鉄道ファンなら楽しい場所の筈。

食前に供された謎の酒、結構うまい


ビフテキ・ツヴィッカウ(?)風

 
ギリシャの美人画が描かれた室内


このツヴィッカウの店では、食前酒や食後酒が振る舞われた。 

 お勘定には独立した請求項目が無かったので、

其々のメニューが高めに設定されているのか、

或いは単にドンブリ勘定で経営しているのかは判らない。


 冒頭のパディントンの店は、頼みもしないのにフルーツ盛り合わせの

デザートが出てきたが、ウェイターに聞くと、「サービスです」との答え。 

テーブルチャージもないので、不思議に思った

有難い様な、不思議な経験だった。


先般訪れた、同じドイツのバイロイト(ワーグナー関係で有名な町)でも

町はずれにあるホテル兼ギリシャレストランンの昼定食が4ユーロ以下だった。

このあたりでは他の料理店でここまで安い例はあまりないだろう。

原価構成等はいったいどうなっているのだろうか。疑問が膨らむ。


 筆者が持っている、ギリシャのステレオタイプなイメージは、

古代建築、オリーブ、出稼ぎ、安くて旨いレストラン、ヨーグルトといったものだ。 
 
 ギリシャの人々には商才はあるのだろうが、組織化・工業化に成功した印象は薄い。


 何といっても2009年に発覚した、

過去の中道政権下による国家単位の粉飾の印象が強すぎる。

実質的な国家破たんに等しい状況は続いている。



 今回、オスマントルコ後の関係諸国の近代化について論文を書いている中で、

19世紀に、オスマン帝国から独立後のギリシャが債務危機に陥っていた事を知る。

歴史は繰り返したのだ。


 第二次大戦後も、共産政権と国王派の内戦が続いたり、

軍事クーデターが起こったりと冷戦下の西ヨーロッパの中でも

不安定な国家の一つであり続けた。



 ちなみにイギリスのエリザベス女王の夫君であるフィリップ (エディンバラ公)は

ギリシャ王家出身だが、エディンバラ公の父上のギリシャ国王は、

もとはと言えばデンマークの王子がギリシャに来て即位したものである。


 ギリシャだけでなく、オスマントルコが分裂して成立した

後継国家のルーマニア、ブルガリアでも、

国外のやんごとなき人(貴族・王族)を受け入れ王政が成立した。


 ことにギリシャでは長い歴史の中で、

西欧の貴族階級的な階級はとうの昔に無くなっていた。

 ギリシャ人同士では仲たがいしがちなので、

王家を外から持って来たほうが列強の関与を担保する理由付けになったり、

独裁が防げたりと何かと「実際的」だったのだろうか。



 ギリシャという国家単位では苦難の道を歩んでいるが、

庶民はしたたかに生きている。


「歴史は繰り返す」とすれば、これからも、

ギリシャに安定した国家が長期間成立する事は難しいだろう。

そして、庶民は統計に表れない所でもしぶとく生き延びる。


したたかな人類の歴史を体現する民族なのかもしれない。 

さすが、ヘロドトスを生んだギリシャ文明の末裔を自称する集団である。

そんな事を考えながら、ギリシャのワインを飲みほした夜だった。


「そんなに遊んでいるとギリシャの二の舞になるよ」と厳しい天の声が

聞こえてきたような・・・・さて、頑張らねば・・・

ギリシャ人のようにしぶとく生きよう!


(2013/07/25記)

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2013年7月17日水曜日

ファイナル・カウントダウン (お世継ぎはいつ?)

 キャサリン妃がパディントンにあるセントメアリー病院の特別病棟で出産をする予定との記事をみて、早速散歩に出かけてみた。

 驚く事に、警備が目立つ形では無かった。

世界各国の報道陣が詰めかけている

道路封鎖も無く、いつもの通勤風景だった。

ただ一つ違うのは、報道陣や王室ファンが病棟前に詰め掛けている事だけだろうか。

Lindo病棟前で「ハイチーズ」


何やら、妊婦の旅行者が病棟の前でポーズをとったりと、何やらリラックスした

雰囲気も漂っている。

遠目には美しいキャスター


日本の報道局も場所取り

王室ファンの熱烈応援メッセージ

早くも子供部屋やおもちゃも準備されていた


パディントンベアーも待っている。



以前に記事にしたペニシリンを発見した研究棟のすぐそば。

未来の統治者の候補の出産の現場が身近に感じた半面

ちょっと拍子抜けしながら後にした。 


さて、自分の論文も安産となればよいのだが・・・

(2013/07/17記)

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2013年7月7日日曜日

ロンドンバスは選挙の目玉??

 先日、町を歩いていると、普段とは違う形の二階建てバスが走っていた。

曲面を生かした近未来的なデザインなのだが、後部に車掌らしき人が

乗っている(写真だとちょっと判りにくいですが)。







 観光用でも無いようだ。

路線バスにコストダウンの為に導入されたワンマンカーに

真っ向から反抗するコンセプトであり、

一部では「ボリスバス」と呼ばれているらしい。

実はこのバス、最新鋭の「ツーマンバス」なのだった。


 ロンドンバスは、ロンドンのアイコンの一つだ。

 東京では、猪瀬都知事が一部の路線バスの24時間運行化を目指している。

一方、ロンドンでは、既に多くの路線バスが24時間運航になっており、

また地下鉄の深夜代替相当としてナイトバスも走っている。


 東京のバスは、あまり注目される事は無く地味な存在だが、ロンドンでは

引退した赤いロンドンバス(ルートマスター)の後継車のコンセプトが

2008年の市長選挙の争点の一つになってしまった。

ルートマスターは主に観光、貸切用に使われている

ルートマスターは後部に乗降口があるのが特徴


これがイギリスのどこにでもあるような二階建てワンマンカーに

置き換わる事に反発があったらしい。

こちらはオックスフォードを走る一扉ワンマンバス



ロンドン現行の主力 2扉ワンマンバス


 赤いルートマスターはロンドン住民にとっては単なる道具以上の

存在であるようだ。

 「こんなもんに愛着持ってどうするの?」という部外者の覚めた視点は

さておいて、結局、ボリス市長(関連記事)が選挙戦で勝利した後、

バリアフリーに対応しつつルートマスターのコンセプトを

踏襲した「ボリスバス」のコンペが行われた。

 紆余曲折の末、冒頭の新型車が決まった。


 たかがバス、されどバス、である・・・・・



 ロンドン郊外にはバスをはじめとした保存車両用の車庫があり、時々

公開されている。 何でも集めて保管するのは、大英博物館の国らしい・・・

日本人の多く住むActonのエリア内にあるけど、あまり知られていないかもしれない。



(2013/07/07記)

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2013年6月29日土曜日

スパイス・ガールスと「国際交流」

 文明圏によってはスパイスを多用した食事やお香を嗜むのが通常だ。

これが意外な摩擦を生むことが有った。




 基本的に喫煙等、煙を出す行為は学生寮の規則で禁止されている。

 そもそも喫煙は公共の建物内の場合はイギリスの法律で禁止されている。

 が、寮のトイレ等で吸うものは後を絶たない。シャワールームの排気ダグドから、タバコのにおいが漂ってくると辟易するものだ。

 そんななか、同じフロアの廊下から、強烈なお香が漂ってきた事が有る。

スパイシーなんてものじゃない・・・・●△×◎・・・・・なんじゃこれは???

 日本人ならば、仏式のお香に親和性があるが、そんな生優しいものでは無かった

 何かの宗教用の香なのだろうか?

 一過性で「まあいいか」とおもっていたら、ホール用のFacebookではやや過激なやりとりが繰り広げられた(下記参照)。

 どうやら、女性がお香を炊いた事にムッときた女性がコメント、別の階の女性が「まあまま」と諭したのだが、コメント主は納得がいかない調子であった。



 この手の話は、定期的に皆が感じているかもしれない。

 寮では、2週間に一度、掃除スタッフが掃除をしてくれる。

 掃除中は、ドアが明け放たれる。

さて・・・・何が起こるのか

 ファッショナブルなラテン系女性の部屋がメチャメチャ汚かったのが見えてしまったりもするが、これは目をそむければ済む話である。 

 が、隣室から強烈な異臭が放たれたりするのは、なかなか寛容になれないだろう、騒音と違って避けようがない。


 どうかすればエレベーターに載った時でも強烈な匂いに癖癖する事が有るため、決してエレベーターを使わない、と言っている寮生もいた。




確かに、とある女性がエレベーターに乗った後は、鼻が曲がるほど強烈な異臭が残っており、自分も乗るのを躊躇したことがある。

 寮友に聞くと、同じ国でも異なる民族集団が多数居て、「集団によって摂取するスパイスも異なる」とのことであった。 


 毎日、特定のスパイスを摂取していると、「スパイス・ガールス」になれるかもしれない・・・という冗談は、さておいて、嗅覚は個人差も大きいのでなかなか難しい問題だ。

 昔から「国際化・グローバル対応」と耳障りのいい事を、官民ともどもスローガンに掲げているが、語学ができればそれでよい、というものではない。

 低コストで他地域とコミュニケーションできる人を調達したい、という思惑もあって産業界は発言しているだろう。

 しかし、本当に「国際交流」が出来る事なのか、安易に発言する人々には五感も動員して再考して欲しいものだ。

 民族への寛容、非寛容は、理屈では無い五感の問題も存在することは留意してほしい。



 ともかくも、これから留学の皆さん、風通しの良い部屋、異臭を感じない部屋が見つかる事を祈ります。

(2013/06/29記)


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ホール用Facebookのやりとり(ご参考)


Person A:
Is someone on the our floor burning incense or something? The hallway outside my room smells strongly of incense or similar, and its creeping in to my room as well. Not a fan.

Person B:
 I'm on the third floor, so this does not concern or affect me. Life is short; put a towel under your door and open your window and let that person enjoy their peace. They are not infringing upon your right to happiness. Have an excellent day.

Person A:
      A ) If they're BURNING incense, I'm pretty sure it's against the rules.
B ) I shouldn't have to put towels underneath my door. Whoever is doing this needs to respect others. This is still going on and I am going to have to go out soon, meaning I can't put towels down or open my windows (if you saw the spiders that get into buildings this time of year, you might understand, I'm severely arachnophobia. not happening, especially when I'm not around to monitor). This means I might get back to my entire room smelling crap. So actually, yeah, they are infringing on my right to happiness. I have a right to not having to spend money washing my clean clothes because they smell now.
              Also, its so strong its giving me a headache.

Person B:
Good luck with your quest upon finding a community in which people do not have to occasionally sacrifice to let others shine. Happiness in a community is about balance and give and take.

Person A:
Yeah, and this happens far too often and I'm sick of giving. I don't know what your problem is, but this isn't the first time I've had to deal with other people's smells coming into my room. I'm sick of it, so I'm complaining to try and get things fixed.

(中略)

Person B:
Good luck. 

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