大学院生専用の寮を去る日に思った事・・・・
大学院生専用の寮を選択した事で、学校とは違う友人関係を築く事が出来た事、歴史だけでなく、科学、オペラや各国の政治・宗教問題等まで突っ込んだやり取りを、朝晩問わず交わす事が出来たのは、最大の収穫だったかもしれない。
勿論、若い寮生のほろ苦い恋バナを聞いたりする事も有ったのだが・・・
友人とコンピューターサイエンス関係の議論をした際、関連する雑誌記事を何気に紹介した所、それが論文のヒントになったらしく、謝辞 (Acknowledgements)に載せてくれたりと気恥ずかしいような有難い様な思わぬ経験もした。
その寮を去る日が来た
普段なら夏の間(7月1日~)も別料金を払えば、そのまま居続けられるのだが「ボイラー交換」と言う理由で全員が追い出されるので、これはもう大騒ぎだった。で別の寮に移り、そこから新学期ということで追い出され、さらに別の寮に移り缶詰めになって論文を書いている。
人生の中で1年に3回も引っ越ししたのは初めてかもしれない
引っ越し時の一番の問題は、本を始めとしてあれこれ揃えたモノがたくさん残っていた事だ。年末年始やイースター休みに一時帰国した友人達は、着々と持ちかえっていたのだが・・・・
荷物を移動する際に、便利なのはイケアの買い物バッグだ。これがあると、引越しのみならず、洗濯物をランドリーから持ち帰るときなどにも活躍してくれるので、日本でもイギリスでも見つけたら、買っておくと便利だ。
日本同様、イケアは郊外(ZONE3以遠)にしかないので、ある時に買っておく事を勧める。
FRANTA (IKEA) Trunk bag
こんな感じで日本人は整理整頓しているが・・・
荷物の多さでは、断然日本人が多い。丁寧に内容物や番号まで付けている人も居た。
ので、逆に直ぐに判ってしまうのだ。 荷物が多いと盗難等も気にはなる所だ。
中には日本人の便利屋を雇って荷物運びしている人も・・・・そういう手もあるんだな、と妙に感心した。
一方、他国の人々は、というと「黒いごみ袋」に洋服を入れたり、尖った釘が出たままになっている机(?)だの、ガラスのテーブルをクッションも付けずを持ち歩いていたりと、思い思いである。
大体がスーツケース2~3個で移動。似たようなスーツケースがロビーにあふれ騒然と・・・
整理整頓(2S)と言う事が、日本の「モノづくり」現場やサービスの現場で推奨されるのだが、海外で定着させるのは並大抵の苦労ではないと実感させられる瞬間だった。
この寮、友ともお別れ・・・・
友人が手配してくれたトラックに便乗したが、多くの寮生は何となく外で待っている。というのはこういった手配済のトラックと交渉して「値引き」をして運んでもらおうという算段なのだ。
トラックの運ちゃんにしても、この手の客は有難い。
会社に黙ってアルバイトが出来るということで「値引きしても需給が成り立つ」。なるほど、中東のやり方がロンドンでも再現出来ているようで、トルコ人の兄ちゃん留学生(国費で来ていると言っていたが)は得意そうだった。
まあ、Win-Winの超シンプルな例と言えば例なのだが・・・
「雨降ったらどうするの?」とか「不安じゃない」という心配は無かったのだろうか?
ドタバタしている中で聞く余裕が無かったが。
ちなみに一人で乗る分には、トランク4-5個までなら、タクシーでも大丈夫だ。
こちらのロンドンタクシー事情サイト(日本語)を見ると、自転車までタクシーで運んでいるツワモノが居るのが判る。
いずれにせよ、多くの友人達とはここでお別れ。それぞれ別の寮に行く者、帰国してオンラインで修論を提出する者、友達とフラットを借りる者、旅に出る者・・・
筆者はそれぞれの人生が交錯する一瞬と認識するが、若き人々には楽しい青春の一コマかもしれない、と少しセンチメンタルな気持ちになる。
引っ越し当日は、ゴミ置き場が溢れドアが閉まらなくなっていた。
禁止されていた筈の電気ストーブやら、
パーティーの仮装グッズやら
果てはプリンターなどまで捨ててあった。
飽食の時代と言うが、違和感を感じるのは筆者だけだろううか?
プリンターまで・・・・
通常は、次の寮生にタダであげるとか売買するとかリサイクルが成り立っている模様。
今回は一旦、全員が追い出されると言う状況だからなのかもしれない、が。
使えるものが有ったら、散歩がてらオックスファム等に寄付できればベターだ。
ランキング参加中
(2013/09/24記)
2 件のコメント:
こんばんは、以前ブログにコメントを残していただきましたカナコです。
大学も後輩にあたりますが、寮もおそらく同じところ(L)かと思われます。
10/1に入居したばかりでまだ慣れず、少し寂しさも感じておりましたが、同じように学校の垣根を越えた友人関係を築いていけたらなと思いました。
これからも更新楽しみにしております!
カナコさん、ニアミスでしたね、ご推察の通りです。そろそろ、ロンドン大学の創立記念日のパーティーの案内がメールできているはずですから、ぜひ参加してみてください。寮に住んでいる人は優先して出席できますから。 これから寒くなりますが、頑張ってください!
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